食べてもいい“オソマ”…?「ゴールデンカムイ」の限定・鹿肉カレーを食べた正直な感想

今回、筆者が食べたのはこちらの『食べてもいい“オソマ” 鹿肉入りカレー』です。

パッケージには何かのキャラクターが描かれていました。どうやら『ゴールデンカムイ』というコミックス作品に登場するヒロイン『アシリパ』のようです。

この、ヒロインとは思えない強烈な変顔……この表情には、いったいどんな意味が込められているのでしょうか?

そして、丸いくりぬきの中に横顔をみせる男性キャラクターは『杉元佐一』で、この物語の主人公だそうです。この男性の傍にある「ヒンナヒンナ」というコメント、パッケージ裏面のアシリパさんも呟いています。この「ヒンナヒンナ」の意味とは?

 

■ヒンナ=(食べものに)感謝!なら「オソマ」は…?

こちらがパッケージ裏面の「ヒンナヒンナ」。

気になったので意味を調べてみたところ、どうやらアイヌ語で「ヒンナ」=「(食事に)感謝」という意味合いで使われているようです。日本語の「いただきます」「ごちそうさま」に近い感覚なのかもしれません。

ではパッケージ表面に記載された「食べてもいいオソマ」の、「オソマ」は何という意味なんでしょう? こちらも気になったので、Wikipediaの「ゴールデンカムイ」のページを覗いてみると「アシリパ」の項目にこんな一文が。

年長の和人らに野生動物の脳髄生食を気前良く振る舞い世話を焼いているが、無礼・背任・失態を働いた者に容赦無い制裁を加える。反面、歳相応の幼さも見せる。杉元が携帯していた味噌やカレーなど粘性がある茶色い物体は全て「オソマ(大便)」と見做して嫌悪していたが、桜鍋を食べてからは好物となり事あるごとに杉元にねだっている。

……調べるんじゃありませんでした(笑)。

確かに日本の人々は、この茶色い液体をご飯に掛け、嬉々として食べていますが、初見だと「う〇ち」に見えなくもないですよね……。素直だねアシリパ。

 

■忘れられない鹿肉の味

筆者がこのカレーを手に取ったのは、決してゴールデンカムイのパッケージに親しみを覚えたからではなく、“鹿肉”に惹かれたからです。

鹿肉には、こんな思い出があります。

筆者が小学校の3年生のとき、当時の担任の先生が海外旅行のお土産にジャーキーを買ってきてくれました。

ジャーキーは3種。ワニ肉、カンガルー肉、そして鹿肉でした。

どれもとても美味しくて、小学生時代のメモラブルモーメントとなる、忘れられない味となりました。

あれから十数年、ジャーキーのことはすっかり忘れていたのですが、今回たまたまこの「鹿肉入りカレー」を発見し、手に取ったのです。

ですから、筆者のこのカレーに対する期待は大きかったのです。

 

■いざ、鹿肉入りカレーを食べる

そんな期待に胸を膨らませながら、沸騰する鍋の前で待つこと5分と少し。

「鹿肉入りカレー」が出来上がりました。ルーが白米の上に飛び散ってしまっているのはご愛嬌です。

豚肉にも牛肉にも鶏肉にも見えない、鹿肉の存在感が際立っていて素敵ですね。

 

画面後方に見切れて写っているのは、その日の朝に飲んだ缶コーヒー、その少し手前には、爪切りが写っています。そして、木の端材を使った机の質感。

いかがでしょう? ハンティングを生業とする狩猟者の昼飯のような“ワイルドさ”が演出できていると思いませんか?

お遊びはさておき、ついに思い出の鹿肉を口に運びます……。

■うーん、これは…

結論から言うと、筆者の期待値は超えてくれませんでした。

ルーはそこそこ美味しかったのですが、肝心の鹿肉がいまいちだったのです。

適度な歯ごたえであればいいのですが、歯ごたえがありすぎて噛みきりづらい。

鹿肉そのものがそういう性質の肉なのかもしれませんが、歯列矯正中の筆者には少し食べにくい印象でした。

 

■総評

ルーの味   ★★★★☆

肉の味    ★★★☆☆

肉の質    ★☆☆☆☆

結果はご覧のとおり。ジビエ料理特有のお肉の質感に慣れている人でないと、今回のカレーは厳しいかもしれません。

ビーフなら、霜降り肉より赤身肉!ポークなら、バラ肉よりヒレ肉!という方はハマると思います。肉に歯ごたえを求めるワイルドな方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

【参考】

TVアニメ『ゴールデンカムイ』

※ ヒンナヒンナ…「東京に住むアイヌ」の喜びと悲しみを知っていますか

【ほかの鹿肉入りカレーはこちら】

※ ゲテモノ!? オシャレ食材?コンセプト大渋滞の「えぞ鹿カレー」は旨いのか

※ 泣き言なんていえるか【馬鹿ヤロー】がぁ、さみしくなんかねえ。

※ アスリートも食べてる!? 世にも珍しい【旨鹿カレー】

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