食事のメニュー一つ作るにしても、食材の組み合わせには様々な種類がありますよね。
焼き鳥のようなシンプルな料理でも、塩・たれと大きく2つの味付けがありますし、シチューなら牡蠣のシチュー、ほうれん草のシチュー、ビーフシチューなどなど……。その組み合わせの数は、天文学的数値まで膨らむでしょう。
最近では食のAIも出てきたらしく、すき焼きをフランス風に作る試みなどもされているそうです(※1)。これからは、今までなかったような斬新な組み合わせもどんどん出てくるのでしょう。
そんな“食材の組み合わせ”で、意外とありがちなのが“果物”ですよね。
生ハム×メロンや酢豚×パイナップルが代表的なものですが……“第3の組み合わせ”として名乗りを挙げるのが、今回ご紹介する“葡萄とカレー”!
さて、お味はいかほどなのでしょうか? チャレンジしてみたいと思います!
■ぶどう園発の「葡萄カレー」なんです
こちらが今回食レポする『ぶどう園の葡萄カレー』。
「カレー屋さんの葡萄カレー」ではなく、「ぶどう園の葡萄カレー」というのは大事なポイントでしょう。“葡萄ありき”で作られたカレーということだからです。
ご当地カレーによくある“フルーツカレー”には懐疑的な筆者。ですが、こちらは果物王国・山梨のぶどう園がおくる本格フルーツカレーと謳われているので、やはり期待値は高まります。
早速お皿に盛り付けてみると、褐色がかったオレンジに近い色味。
ルーはかなりさらさらで、なめらかなスープ状です。
よく見ると、褐色のルーにところどころ赤みがかった油分が浮いているのが分かります。なんだか食欲を掻き立てられちゃいます。
まずはルーだけを一口食べてみると、口当たりのまろやかさが印象的だったのですが、そのあとに辛味と酸味が追いかけてきます。
想像よりも酸味が強いのですが、これが意外にも、まろやかさと辛味との抜群のバランスを保っているのです。
白米と一緒に食べると、白米の甘味とルーのフルーティーな酸味の驚くべき化学反応が起きます。
具の牛肉はやや小ぶりで、食感はやや硬めでサラミに近いかな。これは少し残念です。
ですが、本命の葡萄が衝撃的。
カレーと葡萄がこんなに合うとはまったく思っていませんでした。
葡萄は皮つきですが、この皮がとても柔らかい。皮に守られていた実が絶妙な弾力を保っていて、食感がくせになりそうです。
さすがぶどう園の葡萄とだけあって、葡萄のみずみずしさとジューシーさがこの絶妙な辛味と相性抜群でした。
■総評
味 ★★★★☆
辛さ ★★★☆☆
ルーと酸味との相性 ★★★★☆
バランス ★★★★★
冒頭に記載したように、フルーツ×食材の組み合わせはたくさんありますが、この「葡萄カレー」の組み合わせはすごいの一言。ぜひ皆さんも試してみてくださいね!
【参考】
※1 AIなのか愛なのか? 食における人工知能の可能性-Forbes JAPAN
【そのほかの果物×カレーはこちら】
※ 「ブルーベリーカレー」が想像の斜め上をいっていた件について
※ 意外と辛い!? メロンにメロメロな熊本県・菊池市が作る「メロンカレー」
※ カレーにいちご!? 栃木県が本気を出すとカレーはこうなる
※ 梨としいたけ!? 鳥取発のヘルシー「ナシータカレー」とは
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