今回紹介したいカレーは「白桃ピオーネカレー」。名前を聞く限り、カレーに果物を入れて煮込んでありそうですね。
すき焼き然り、某有名リンゴ入りカレー然り、元来甘いものと辛いものは合うようにできているものです。
きっとこのカレーも美味しいはずと、未知なる甘辛さの発見に、期待に胸を躍らせパッケージを確認しました。
「果実王国岡山」……。
なんということでしょうか。
いつからか、岡山県という日本に47ある都道府県の1つである土地が、独立した王国となっているようです。
どうやらカレーを食べている場合ではなさそうです。島国存亡の危機が迫っています。
しかしそんな情報は今まで聞いたことがないです……。
私の尊敬するGoogleという偉大な教師に尋ねてみても、残念ながらそれらしい有力情報は聞けませんでした。
まさか、何者かに情報操作されているのでしょうか?
だとすれば、このカレーを食べることこそが、唯一の情報源なのかもしれない。。。
これは食すしかない!
日本人として母国を知るのは当然ですからね。パッケージを見るに、幸いまだ言語は日本語で統一されていました。
よくよく見るとこのカレー、「王国」産に強いこだわりがありそうです。
となると、かつての日本では作れなかった【何か】が入っているのでしょうか。少し不気味ですね。
でも今は興味が上回りました。
温めようと思い、とりあえずお湯を沸かしましたが、作り方が違う可能性に気づきました。なんといっても“KING”がいますから。なので作成方法を見てみることにしました。
パッケージを見てほっとしました。とりあえず作り方は統一されていたようです。カレーを温め、ご飯にかける、それ以上は不要。
レトルトカレーとは何と洗練された食べ物なのでしょうか。
お皿に開けてみました。おお。普通に美味しそうですね。王国でもまだ日本の感性の名残はありそうです。
それにしても、具材がとにかく多いです!
自然の恵みが存分に入ったこちらのカレー、しかもいい香りです。
それではいただきます。
中辛カレーのうまみが広がり、すぐに何かが後を追ってきました。
そう、桃。きっと王国の回し者に違いありません。
この背後から忍び寄る桃に警戒しましたが、敵は予想外の行動に出ました。なんと、桃は私をやさしく包み込んできました。かつて食べたことがないのに、懐かしさすら感じます。
これは……間違いない。愛情です。
すべてを許容し包み込む、マザーテレサが垣間見えました。かといって、辛さもしっかり主張してきます。
この感覚は……まるでアメとムチを使いこなす、敏腕ベビーシッターのようです。
いや、思い出しました。我が家でベビーシッターは雇っていなかったのを。
しかし、海外ドラマで見たアレのことですねきっと。それでオッケーでしょう。
表現はさておき、果実の甘さとカレーの辛さがマッチすることは、疑いようのない事実みたいです。
さらに桃だけではなく、ピオーネに鶏肉、マッシュルーム達からも、確かな主張を感じました。
特にマッシュルーム。キノコ類が大好きな私にはたまらない食感と、歯ごたえでした。
ピオーネとは巨峰の一種で、王国も一押しの具材だったようですが、あまりに口どけがよすぎました。
ピオーネの味をなんとか表現したかったですが、味わうにはあまりに早いお別れだったのが悔やまれます。
そして、基本の味付けが中辛なため、たまに来る甘い誘惑に惑わされつつも、そのアクセントを楽しめて飽きることなく完食できました。
残念ながら、このレトルトカレーから、「王国」の機密情報を手に入れることはできませんでした。
しかし確信が持てました。
岡山の事情に関わらず、甘い×辛いの相性は抜群ですね。
その収穫が得られた私は一時満足しましたが、思い出しました。まだ謎が解明されていないです。
そう、「岡山王国」とは何のことなのでしょうか。
私は手がかりを得られませんでしたが、読者の皆様なら何か情報を得られるかもしれません。私の無念を晴らしてくれるという方は、ぜひ食してみてください。
そして最後に言わせてください。
これなんの話でしたっけ?
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One Reply to “産地にこだわった「白桃ピオーネカレー」の味は!?”