前回の記事ではほうれん草のカレー、サグカレーを紹介した筆者。なんとまたも緑のカレーにあたってしまいました。ココナッツミルクのコクと香辛料の風味が特徴的なグリーンカレーを試食レポート。
グリーンカレー「らしさ」をきちんと表現できているかという視点から、今回は少し辛口な評価をしていきます。
■本当にこんなに具材が入ってるの?
パッケージの写真にはたくさんの具材が。こんなに種類豊富な具材が、本当に入っているのでしょうか? お皿にあけていきます。

はいできました。ちゃんと入っていますね。ルーが少し緩いので具材が沈んでしまっていますが、鶏肉・ナス・たけのこ・赤ピーマンがしっかり入っています。
■気になる味の本格度は……?
グリーンカレーは、ココナッツミルクを多く使用しているため口当たりはまろやか。
にもかかわらず、その後に続く青唐辛子や生姜、香草や香辛料などが生み出す独特な辛さが癖になるカレーです。これを再現できているかどうかが重要なポイント。

ココナッツミルクの甘みが、口に入れた瞬間広がります。口当たりは非常にまろやかでいい感じ……と思いきや、続く辛さにパンチがありません。コクがない? ただピリっとするだけ?
なんともいえない底の浅い辛さがやってくるので、食べ進める手が止まらない! というようなことになりません。非常に残念。

■このパンチの無さは一体……?

なぜここまでパンチが無い仕上がりになったのかを考えてみます。
いろんなレシピサイトを巡りグリーンカレーのレシピを見ていると、この「タイ風 グリーンカレー(HOT)」にはある香草が入っていない、という点に気づきました。
それが「レモングラス」、そして「バイマックル」(こぶみかんの葉)というタイ料理には欠かせない、独特の風味や香り、コクを生み出す香草たち。
グリーンカレーペーストを使って、ココナッツミルクを入れてナンプラーと香辛料で味を整えたら、そこそこのグリーンカレーはできるのでしょう。しかしこれらの香草を抜きにしては、100%のグリーンカレーは作ることができません。
この「タイ風 グリーンカレー(HOT)」は鶏肉の予算を削ってでも、この2つの香草を取り入れて本格度を上げて欲しい……そんな風に思います。
ちなみに、一時期話題となったいなばの「チキンとタイカレー(グリーン)」には、この両方が使われています! 香草だけでどれくらい違うのか? 気になったら食べ比べるもの一興かも知れません。
カレーの味 ★★☆☆☆
辛さ ★★★☆☆
本格度 ★☆☆☆☆
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