その手軽さやコスパからレトルトカレー好きな方はたくさんいるでしょう。しかし、イノシシ入りカレーを食べたマニアはいるでしょうか?
今回は知る人ぞ知る「イノシシカレー」を紹介します。筆者もそうですが、そもそもイノシシ肉を食べたことがない方も多いと思うので、いったいどんなものか?をまずおさらいしておきましょう。
■イノシシ肉って?
イノシシ肉は、肉質は豚肉に近いが味は豚肉よりも濃厚で、かなり美味しいとされています。
そして日本では、主に鍋や煮込み料理として食べられています。独特の臭みがある(血抜きをしっかりすれば問題ない)ため、濃い味付けや煮込むということが適切なのでしょう。
つまりカレーにイノシシ肉は間違いなく合うはずなのです。ポークカレーの上位互換となる「イノシシカレー」なのでしょうか? 期待が高まってまいりました。
パッケージを見てみると、イノシシの力強さが非常に伝わってきます。食ってみろと言わんばかりのたたずまい。こちらも心して食してみるとします。
箱から出してみると、袋の端にひらがなで「いのしし」。いきなり加工感を存分に発揮してきましたが、まだその肉に生きた片鱗を見せてくれると信じています。
米はお馴染み「サトウのごはん」。しかしせっかくのイノシシとの対面、やはり正々堂々対峙したい。イノシシはどうやら札幌で加工されているらしいので、少しでも近い「あきたこまち」バージョンで、距離を感じさせないように気を遣うのはせめてもの礼儀でしょう。
いよいよお皿に開けてみます。見た目は少し暗い色をしていますが、オーソドックスなカレーといった感じで、匂いもおいしそうなカレーのスパイスの香りです。具材はタマネギ、ニンジンが少し、あとはイノシシ肉がゴロゴロ入っています。
では、いよいよ食していくことにします。まずはルーから。
ん、少し臭うか?
明らかに先ほどまでのスパイスの香りとは違っています。しかし嫌な臭いではない。これがイノシシ独特の香りというやつなのでしょう。次に、ご飯に絡めて食べてみます。
お! これはなかなかうまい。
匂いも臭いというより、ルーとご飯にマッチして新たな風味を生み出しています。ルー単体よりも、「カレーライス」として完成度が高いです。
ではいよいよ「イノシシ肉」を頂きます。なかなかに大きい肉がしっかり入っています。
ん! 美味い!
しっかりした噛み応えがあり、噛めば噛むほど詰まっていた肉の濃厚なうまみが広がっていきます。確かに豚肉よりも美味く感じる!
肉の繊維から染み出てくるうまみは、イノシシ肉ならではなのでしょうか。彼が生きて走り回っていた頃を想起させられました。「ありがとう」と思わず感謝したくなるほどのクオリティに脱帽し、残りもぺろりとたいらげました。
自身初めての「イノシシカレー」実食でしたが、かなり満足いくレトルトカレーでした。とにかくイノシシ肉が美味い。
辛口と書かれていましたが、肉のうまみが強くそこまで辛さを感じさせませんでした。具材はニンジン・タマネギ・肉とシンプルですが、肉のうまみを存分に感じられたのでむしろちょうどよく、肉はしっかりとした大きさが5~6切れ入っていて満足のいく量でした。
最初は臭うかな?とも思いましたが、パッケージ裏にあるように煮込まれた肉のダシがカレーに染みていて、食べ終わるころには癖になる風味でした。
変わり種レトルトカレーシリーズの中では、トップクラスの美味しさ(筆者調べ)で、単にカレーとしても優秀ではないか?とさえ思えた逸品でした。
レトルトカレーにしてはやや高価ですが、値段に見合った美味しさなので、興味のある方には是非一度味わっていただきたいです。
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