「なんじゃこりゃ?」
カレーション企画のくじ引きで当たったのは『琉神マブヤー 元気な子供のカレー』。
パッケージには『秘密戦隊ゴレンジャー』(※1)風の変身ヒーロー3人が写っています。「これって戦隊ヒーローをパロディにした沖縄のご当地カレーなのかな?」と思ってしまった筆者。
と・こ・ろ・が! この『琉神マブヤー』というのは、パロディとかパクリとかパチもんではなく、本当に沖縄ローカルで放映されていた(今も続いている)本物のローカルヒーローだったのです!
(※1:1975年4月5日から1977年3月26日の毎週土曜19:30 – 20:00に放送されたNET系列の特撮テレビドラマ)
■由緒正しいローカルヒーロー「琉神マブヤー」
『琉神マブヤー』の公式サイトによると、
2008年。平和に見える沖縄。だがその影で悪の軍団・マジムンがあらわれ、伝説(でんせつ)の9つのマブイストーンをねらっていた。(中略)
沖縄に最大の危機(きき)がせまっているそのとき、マブイストーンの守り神・琉神マブヤーのマブイ<魂>が1人の男を運命的(うんめいてき)に引き寄せ、悪の野望(やぼう)を打ちくだくべく復活した
ということだそう。
なるほどー、変身ヒーロー物の王道的なイントロダクションですね。この「琉神マブヤー」シリーズは2008年に沖縄の琉球放送で全13話が放送され、その後も年の1回続編が制作・放送が続き、2011年には劇場版が日本全国で上映されたそうです。
前置きが長くなりましたが、今回の「琉神マブヤー 元気な子供のカレー」は、この琉神マブヤーシリーズのキャラクター商品というわけなのです。
開けてみると、子ども向けの商品としていろいろな工夫をされているとわかりました。内容物にはレトルトカレーのほかに『プーサーシ・カード』という“仮面ラ○ダーカード”(※2)みたいなものが入っていました。
(※2:1971年~73年にかけてカルビー製菓から発売されていた『仮面ライダースナック』に付属の、特撮テレビドラマ『仮面ライダー』を題材としたカード)
■ついつい集めたくなる、カードゲームと塗り絵つき!
「プーサーシ」というのは、沖縄や奄美で見られる″じゃんけん遊び”。このカードを複数用意することで、“遊○王カード”みたいなカードゲームのシンプル版が楽しめるというわけです。
ただし、遊ぶためには複数のカードが必用になるわけで、そのためには複数の『琉神マブヤー 元気な子どものカレー』を買わなければなりません。うむむ、販促ツールとしての意味合いもあるんですね……。
カレーを取り出したパッケージの片側をハサミで切ると、箱の内側にプーサーシ・カードの遊び方が。さらには塗り絵まで用意されています。
「子どものハートをつかむのに抜かりはないぞ」という意気込みがヒシヒシと伝わってきますね。
さらにパッケージの裏面では、マブヤーが「化学調味料一切不要ぬ、体んかいちむぢゅらさんレトルトカレー!」と沖縄口(ウチナーグチ)で熱くアピールしています。おそらく「化学調味料を使用してない優しいレトルトカレー」という意味なのでしょう。子どもの健康が気になる親たちへの配慮もしっかり。
■子どもだけでなく大人にもおすすめ
さて、いよいよ実食タイムです。辛い物が大好きで甘口カレーが苦手な筆者としては、「子ども向けカレーかあ」とちょっとテンションが上がらないところ。
ところが、いざ食べてみるとこれが侮れない。
見た目はいかにも子ども向けな、黄色に近いルーですが、食べてみるとちゃんとスパイシーで、飲み下してしばらくすると、ふつふつと体のなかから熱が湧き上がっています。
原材料を見ると、チャツネや黒砂糖、ウスターソースなどを使っていて、重層的な味付けであることがうかがえます。そこらへんの工夫が、子どもが食べられるほどよい辛さと、大人を満足させる味わい深さの秘訣なのかな? と想像できますね。
具材のお肉も、大きくはないものの、食感がきちんと肉らしい歯ごたえや舌触りがあって、けっこう「こだわり」をもってつくっている感じがしました。
子どもも大人も楽しめて大満足の『琉神マブヤー 元気な子供のカレー』。まじでお勧めします。
■総評
味 ★★★★★
辛さ ★★★☆☆
親子で楽しめる度 ★★★★★
パッケージを見たときの印象からは想像できない、甘みと旨みとスパイシーさが融合した、なかなか美味しいカレーです。
男の子がいるおうちでも、“大きなお友達”のおうちでも、楽しみながら食べられるカレーとしていかがでしょうか?
【参考】
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