”カレーに入ってちゃいけないモノが入ってる”レトルトカレーばかりに当たる気がし始めている今日この頃。
“スイーツ系無双”を目指そうかな、とカレーション編集部内でのポジショニングを意識しつつ……今回ご紹介するのは九州は熊本の誇る豪華メロンを入れちゃったカレーです。
■「熊本 菊池 メロンカレー」を食べます!
パウチを開けた瞬間……メロンの香り!とかは全然しなくて、具量も普通のレトルトカレー。
色は若干赤み寄り。
お肉は3センチ×1.5センチ程度の薄切りで、ごろごろブロック、といった感じはありません。
ハヤシっぽい、たまねぎの甘味がしっかり効いたルーですね。お味のほうは甘口ですが、不思議と奥深い、ささやか~な“ピリ辛さ”を感じるのが意外。
メロンピューレが入っているようですが、うん、やはりメロン感はあまりなし。言われてみれば……というレベルでもないです。
しかし上品であっさりとしていて、後引くちょい辛さが、よくあるカレーとは一線を画しています。
■パッケージ裏の情報量よ
カレーよりも印象的だったのは、パッケージ裏の情報量! 限られたスペースのなか、菊池市を全力でアピールしてきます。せっかくなので読んでみましょう。
菊池市は、熊本県北東部に位置する、豊かな自然と光あふれる田園文化の町だそう。阿曽外輪山を源とする豊富な水が菊池川本流などの河川を通して菊池平野を麗します。その肥沃な大地を活かして、江戸時代から愛される美味しいお米と名高い菊池米(参考)をはじめ、メロン、水田ごぼう、牛肉などの豊富な農畜産物にも恵まれています。また菊池渓谷を中心に、四季を彩る自然などゆるりと満喫できる「癒しの里」とも呼ばれているそう。
「どうせならこの菊池米と一緒に食べたかったな」と、ちょっと心残りです。
■「メロンドーム」とはなんぞや
七城町の特産品は『七城メロン』だそう。七城町でのメロン栽培の歴史は古く、昭和8年6月に七城町在住の有働貫一氏(当時16歳!)が、単身ドイツへ研修に赴いて現地での先端技術を学び、帰国後にガラス温室棚上栽培によるアールスメロンとサットンスカーレットメロンの栽培をしたのが始まりだそうです。
昔から栽培されていたわりに、知名度があまりないの流通に理由があるよう。当時の一般庶民にとって、メロンはとても手が出せない高級果実であり、長らく限られた裕福な消費者の方々に愛されいたことが背景にあります。
この七城メロンをかたどった道の駅も有名です。『七城メロンドーム』は、国道325号線・山鹿~菊池間に位置する道の駅で、菊池の特産品や農産物など、数多くの商品が売られているようです。
特産のメロンの形をしたユニークなドームが3つ並ぶ姿はインパクト抜群というか、シュールというか、とにかく目立つこと間違いなし。
■超エコシステムで飼育されている「えこめ牛」が気になる
菊池の緑豊かな水田では育まれたお米を食べて育つ、“えこめ牛”。そしてこの牛の堆肥が、お米の飼料になるという素晴らしいエコシステムで育てられている牛なのです。飼料を輸入に頼らないのは、輸送によるCO2排出を抑えられるというメリットもある、超優等生なエコシステムですね!
■総評
カレーの味 ★★★☆☆
辛さ ★★☆☆☆
本格度 ★★★★☆
熊本名物多けれど、メロンは知らない人も多いのでは? 熊本出身の編集部員も「メロンなんて作ってましたっけ?(笑)」というほど。この機会に、お見知りおきをば、七城メロン!
【参考】
★今回はお米をレコメンド!スペシャルな菊池米をどうぞ!★
九州熊本の特別栽培米 化学肥料 除草剤不使用 【EM農法特別栽培精白米】 菊池米 5㎏ 平成29年産