赤なんじゃあ!
のツッコミでおなじみの芸人、千鳥・大吾も島出身であるように、今、東京では空前絶後の島ブームが来ていると言っても過言ではない。
VRやAI、加計学園や事務次官などのややこしい話に疲れ切った都会人たちが胸に癒やしを、もとい島に癒やしを求めているのかも知れない。
そこで今回は、島根県は隠岐島、海士町の郷土料理「島じゃ常識 さざえカレー」を紹介したい。
「島じゃ常識 さざえカレー」

見よ、このパッケージを!
モ●スターハ●ターを彷彿とさせるパッケージデザインも島じゃ常識なのか、海士町観光協会に小一時間問い詰めたい。
だが、赤・黒・黄色の3大警戒色を用い、シリーズ累計3,000万本売れたゲームのデザインに似たパッケージを見ると、海士町の本気度が伺える。
ちなみに、パッケージ裏にはご丁寧にも海士町の地図が拡大して描かれている。

これは暗に「来い!」ということなのかもしれないが筆者は行かない。興味がない。海怖い。船酔い嫌。カラオケあるの?ボウリングは?コンビニ?なにそれ美味しいの?である。
むむっ!!

これには筆者もニッコリ。
筆者はサザエが好きだ。
味もさることながら、生きながらにして火にかける調理法。
そして、我が身を守ろうと殻に籠もったまま昇天したところを竹串でぶっ刺し、恥部までさらけ出してから食すという行為に胸が膨らむ。
ああ、人間は食物連鎖の頂点にいるんだな……と、改めて実感できる。
しかし最後の一文はなんだ。ギャグなのか?
ギャグなのであれば如何ともし難い。見ているこっちが恥ずかしくなるし、穴があったら入りたい。フタも締めたい。いっそ、そのまま網焼きにしてくれと思う。
前置きはこの辺にしていただこう。
実食

色は濃い目、とろみは少なめで、パウチから出した瞬間、皿全体に広がった。
そして香りは船着き場のそれである。釣り好きな筆者としては嫌いではない。
サザエの本体?部分は大ぶりで4つも入っていた。
気になる味のほうだが、一言で言うと「さざえの肝カレー」である。
すごく大らかな、例えば右の頬をぶたれたら左の頬も差し出すような人間が食べると「ああ、サザエの肝のコクが出ているね。生き物の味がするよ。」と涙目で答えそうだが、筆者は大らかではない。
右の頬をぶたれた瞬間、相手の頬をぶち返した。
「苦ぇ!ほんで、臭ぇ!」

食べた。全部食べた。
大人だもの。仕事だもの。
口に残る磯の香りを噛み締めながら思った。
「食物連鎖の頂点って、大変だぁ……」
総評
カレーの味 ★☆☆☆☆ 辛さ ★★☆☆☆ 食育学べる度 ★★★★★
★購入はこちらから! ギフトなどにも★