第1章 筆者は絶望した
このカレーを割り当てられたとき、筆者は絶望しました。

ご覧ください、筆者の割り当てられたカレーは『至福の翼カレー 第3章・辛口』。
カレーの名前の上に、辛そうな国の言語でふりがながふってあります。
普通の辛口カレーより辛いはずだ、筆者はそう思いました。タイで食べたトムヤムクン、バイトのときにつまんだハラペーニョ。それらより辛いカレーだ、筆者はそう思いました。
筆者は辛いものが苦手なのです。キョロキョロして強めのグループの仲間に入りたがっている学生よりも苦手なのです。こちらが裏面です。
飛騨高山の熟成唐辛子が使用されているそうです。飛騨なら牛肉を取り入れてほしかった……そんなワガママを言っても始まりません。
筆者も大人ですから、割り当てられたカレーは食べることにします。
第2章 筆者は意を決した
まずはレンジでごはんをチン。
なんだか表面がねちゃねちゃしていますが、気にしません。
なんだか硬そうなごはんに見えますが、気にしません。
苦手なものを食べる前なので全てに悪意を感じます。ルーをチンして、ドーン。
まさか…飛騨牛!? と、思って再度パッケージの裏面をみましたが、よく見ると「おおいた豊後牛」とパッケージに記されていました。
なんか……ルーがやけに茶色くない!? と、思って顔を近づけましたが、特に比較対象もありません。
これが本来のカレーの色だろう、そう考えることにしました。
苦手なものを食べる前なので全てに悪意を感じます。
第3章 筆者は海を渡り空を飛んだ
さて、筆者も大人ですから、これから食すものにケチをつけるのはやめまして、思い切って一口目を。

辛い。辛いです。

いえしかし、慣れてくると……

美味しいかもしれない……です。いえ、美味しい! 美味しいです!
額に汗が浮かび、唇がヒリつくのを感じながらも筆者は確かに美味しいと、そう感じたのです!
これが辛いモノを好んで食べる人たちの”美味しさ”なのだ、そうだったのだと、齢24にして気づかされ、感動しているうちに食はすすみ、残されたのは、皿とスプーンと“私のゲップ”、これだけでした。
食べている最中、確かに辛くてつらい瞬間もありましたが、飲み込んだあと、口の中にさわやかさを残してくれるこのカレー。
牛肉もふんだんにつかわれており、噛み応えもばっちりです。そして、お水とのマリアージュも最高でした。
確かに、「至福」のカレーだと、食後にはそう感じました。辛いモノが苦手な皆さん、辛いモノが苦手なことで、損していることがきっとあるはずです。
食わず嫌いはやめにして、この記事を読んだのを契機として、挑戦されてみてはいかがでしょうか。
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