伊集院レミが食すレトルトカレーレポ、第3回は「インドネシアカレー<ベジタブル>」。
バックパッカーの過去をもつ筆者がインドネシアはバリ島とジャワ島へ旅したのはかれこれ10年以上前。
インドネシアは自然豊かで現地の人は優しくてフレンドリー、そして何より食事が抜群に美味しいという筆者にとって好印象な国の一つです。
そんな筆者の個人的な思い出深さゆえ、必然とこのインドネシアカレーへの期待が高まってしまいます!
■その前にいつもの“レミ儀式”
インドネシアの旅の思い出に浸っていたら勢いで食べてしまいそうになりましたが、レトルトカレーを食べる前の忘れてはならない儀式がありました。
それは……
基礎情報のチェック。(意外と真面目なA型女子です)
まず気になるお値段は¥324(税込)とかなりリーズナブルな方かと思います。「業務用」だからなのでしょうか。
辛さ度合いは5段階中“5”、そして粘調度は5段階中“2”とのことで辛めでやわらかい? カレーだそうです。
MCCという会社が製造されていて、ホームページを調べたところ、調理缶詰・レトルトパウチ・冷凍食品を扱う神戸の調理食品専業メーカーのようです。
さらにホームページをチェックしていると……、“社訓”を見つけちゃいました!
エム・シーシー食品の社訓
- 一、何故かどうすればの積極的な考え方で日々の仕事に体当たりする。
- 一、製品は我々の分身であるとの信念で一つ一つの作業をおろそかにせず魂を打ち込む。
- 一、エム・シーシーの“世界の味”は安全で美味しいという自信ある製品をつくりお客さまの健康に奉仕する。
- 一、会社の繁栄と社員の幸福とが一致する経営をする。
(エム・シーシーホームページ「会社概要」より)
「体当たりする」「分身」「魂を打ち込む」といった熱いワードが並ぶこの会社の社訓をみてこれはもしかして「当たりでは?」とカレーへの期待が膨れ上がってきました。
そして気になる原材料チェック。
ソテードオニオン(たまねぎ、大豆油)、にんじん、ヤングコーン、クリーム、じゃがいも、大豆油、野菜エキス、しょうが、砂糖、コンソメ、ココナッツミルクパウダー、フィッシュブイヨン、香辛料、ガーリック、ガーリックオイル、食塩、調味料(アミノ酸等)、でん粉 (原材料の一部に乳、小麦、牛肉、鶏肉、豚肉、大豆、小麦、かに、えび、りんごを含む)
インドネシアらしいものといえばココナッツですが、具材で特徴的なものは“ヤングコーン”でしょうか……?
■「ヤングコーン」はインドネシアが産地なの?

ヤングコーンの原産地は、“メキシコから中央アメリカにかけて。日本での産地は、北海道および関東地域。現在出回っているフレッシュは、タイ産が多い。”とあります。(※1)
インドネシアはどうやら産地ではない可能性が出てきましたね。
い、いきなり、ブレはじめました……。
とはいえ、魂を打ち込む商品という社訓を信頼し、カレーを食してみましょう。カレーのお供、今日のごはんは「つや姫(サトウのごはん)」を選んでみました。
■ルーの“やわらかさ”にびっくり!
「つや姫(サトウのごはん)」のごはんを温めている間、ルーを鍋で湯銭します。
そしてお皿、
今回はちょっと深めのお皿を選んでみました。(この選択が後に正しかったことになります)
ふと思いつき、ご飯を半分にぱっかり割ってみました。間にルーを入れてご飯ではさみ打ちしてもいいかもね!なんて思いつつ……。
そしていざルーを投入!
……と、いきなりびっくり!
ドロッとしたルーを想像していたのですが、ルーがあまりにサラサラでごはんの土手をあっさり越えてしまいました。はさみこむ前にスープがお皿の隅々まで浸っています。
これが“やわらかさ2”の意味だったようです。
深皿にしておいてよかった。
そして、あれ、具がない??
と思ったら袋の底に具材が残っていました。トントンと手で叩いて具をお皿に出してみると、2~3cmほどのじゃがいもと人参、そして5~6cmほどの立派なベビーコーンがゴロっとでてきました。
噂のベビーコーンがかなりしっかりと主張してますね。
サラサラすぎるスープに意表を突かれましたが、気を取り直してまずスープを一口。
食べた瞬間は生クリームとココナッツミルクのマイルドな優しさが口に広がり、その後突然舌をしびらす辛さがやってきたという感じです。
ガーリックや生姜が効いているのか身体がすぐにホカホカしてきました。
野菜エキスや生姜エキスが効いていて、そこにココナッツミルクのまろやかさが良いバランスでミックスされて繊細かつ本格的な味わいでした。
これはレトルトとは思えないな美味しさです。
これまでタコ、きのこと食してきましたが、歴代1位と言ってよいでしょう!
ぜひお試しください、とおすすめしたい一品です。
カレーの味 ★ ★ ★★☆
辛さ ★ ★ ★★ ☆
インターナショナル ★ ★ ★★☆
【参考】
【画像】
※ 著者撮影、 jeep5d / Shutterstock
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