小忙しいOLが務める会社で隔週ペースで開かれる「カレーション」は、くじ引きで当たったレトルトカレーを食べてレビューするという、いたってシンプルなイベント。
普通においしいカレーが食べたい
今回筆者が引き当てたのは……
ハブカレー!!!!!!!
「えっ、ハブってあのハブ?ヘビ的な?いやいやいや」と思い、よく見てみたけれど……
やっぱり、ハブカレー。
せっかくなら、おいしいカレーが食べたかった……。堺正章さんばりに「星3つです!」とか言いたかったのに……。
限定に「そそられない」こともある
「マジかよ……」と心の声を完全に漏らしながら、現物を捜索。パッケージはいかに、とガサゴソあさっているとついに発見!
全面にハブを打ち出したデザイン。限定という言葉に弱い筆者も、今回ばかりはまったく惹かれません。本来ならば食欲をそそるはずの真っ赤なパッケージも、舌を出しながらこちらを見つめるハブの何とも言えない表情によって、完全に打ち消されてしまいました。
“市産原材料の使用または市内で製造された商品の中から、「南城市のイメージアップ」につながる優良商品について募集・審査・認定を行い推奨する制度”らしい、「沖縄南城セレクション」の推奨品(2014年)であることも、もはや目に入りません。
最強の生命力が手に入る?
いくら食欲をそそられないからといって、食わず嫌いはよくありませんよね。「せっかく誘われたんだから、1回くらいデートしたらいいじゃん」という友人の無責任なアドバイスを受け入れるかのごとく、「くじを引いたのも何かの縁だから、もう少しハブカレーのことを知ってから文句を言おう」とパッケージの裏面へ。
するとそこには、 “開発のヒントは八十五歳の老人の言葉、「食べていたさー!一番旨いハブの最上級ロースを!」”とあります。なるほど、このカレーは健康志向の人向けなのか。とするならば、悪くないかも……と、読み進めると“ハブは旨味成分が詰まった栄養の塊、1年以上、水だけでも生き続けるという驚きの生命力”と続きます。
旨味成分、栄養の塊、驚きの生命力……情報量が多すぎてイマイチわからないけど、とにかくすごそう!
長年の開発から生まれたパワーの源
カレーに含まれるハブエキスは、なんと“二十年以上の歳月をかけて開発した旨味だけを活かしたハブ酒の原料”なのだそう。
これを見ると「ハブカレーとか面白いんじゃない?話題にもなりそうだし」という軽いノリでつくられていないことがわかり、 “おいしさ”に少し希望をもつことができる気がしてくるから不思議です。
また、ハブ酒といえば、“男性が飲むと精力向上効果がある”というイメージがありますよね。科学的根拠はないそうですが、ますます「なんで私が食べなきゃダメなんだろ……もっと他に食べるべき人がいるのでは……」と、エンドレス文句。
しかし、この日は朝からあまり食欲がなかったので、頑張って食べたら元気になれるかも!?と淡い期待を無理やり絞り出し、ついにパッケージ開封!
キライじゃないけど「2回目はない」味
「いざ実食!」と、つくり方をチェックしたところ、まさかのハブカレーの魅力を発見。それは「箱のままレンジでチン」で簡単に温められること。貴重なランチタイムを湯銭に奪われたくない小忙しいOLにとっては、うれしい工夫です。
さっそくパッケージの裏の赤い部分を破って、レンジでチン!
取り出すとこんな感じに箱が少し膨らみます。
熱いので注意しながら箱上部を開け、中身を取り出しましょう。
やけどに注意して、カレー色の袋をそっと取り出します。
ご飯を盛りつけたお皿に、カレーを流し込みましょう。
すべて流し込むとこんな感じ! 見た目はさらっとしたごくごく普通のカレーです。色味もいたって普通。
勇気を振り絞り口に入れると……まさかの甘み!
まるで激辛かのように書かれていた、パッケージの「中辛」の文字がウソのような甘さです。
そのあとは、絶妙に旨くない苦みがじわじわと口に広がり、残ります。
一言でいうならば、臭みのあるボ〇カレー。
中に入っている具に特徴はなく、ルーの主張が強い、という印象です。
ホッとする安心感もなければ、一瞬のエンタメ性もないこの中途半端さは、本命にも遊びにもしたくない……「2回目はないな」。
まとめ:小忙しいOL的レビュー
味:★☆☆☆☆
辛さ:★☆☆☆☆
もう一度食べたい度:☆☆☆☆☆
2回目はないと感じさせる味は、1回目がなければわかりません。ぜひ一度、味わってみてはいかがでしょうか。
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