前回(俺のカレー Premium)に引き続き、これはまた美味しそうなレトルトカレーに出会えました。
その名も、『近江牛カレー』。早速この美味しさを伝えよう! と、その前に。
今画面の向こうでこの記事を読んでいるそこのあなた。近江牛、なんて読みましたか?
「おうみぎゅう」「おうみうし」はたまた「このえぎゅう」……?
もし、「このえぎゅう」と読んだ方は要注意。私みたいに、あろうことか社長の前で「このえぎゅう」なんて言ってしまう大恥をかく前に猛省し、二度と間違えないように頭に焼き付けておきましょう……。
■実はよく知らない近江牛
(あ、うんちくとかどうでもいい方は「■いざ、実食!」まで飛ばしちゃってくださいね。)
さて、そんなマイノリティな読み方をしたお恥ずかしい人は置いておき、「おうみぎゅう」「おうみうし」どちらの読み方が正しいか、お分かりでしょうか。
生きている牛を「おうみうし」加工されてしまった牛を「おうみぎゅう」と呼ぶなど、説は様々ありますが、商標登録されている名称は「おうみぎゅう」(※1)。おそらくこれを正解として問題ないでしょう。ふわっとした答えですが……。
今回そんな近江牛のカレーを食べるわけですが、実は近江牛について良く知らない方も多いのでは?
日本三大和牛の1つともいわれる近江牛ですが、何がすごいかなんて正直食べてみないと分からないですよね。
それでも、こんな近江牛ありきのカレーを紹介するからには、少しでもすごさを感じてから食べてほしい。
■首が飛ぶほどうまい、近江牛?
そもそも日本三大和牛に数えられる事のある近江牛。でも、日本三大和牛ってしっかり定まっているわけではないようなんですね。読み方と同じく、ふわっとしてるんです。
近江牛(滋賀県)、神戸牛(兵庫県)、前沢牛(岩手県)、松坂牛(三重県)、米沢牛(山形県)、が名前に上がることがあるものでしょうか。
そんな中で、近江牛の特徴を伝えたい……。そこで2つの話を紹介したいと思います。
(1)神戸牛は近江牛?
所説あるので、正式な話なのかは分かりませんが、実は神戸牛は近江牛が輸出のために神戸に運ばれた牛だという説があるそうなんです。
神戸牛なら好き! 食べたことある! 美味しいよね! という方なら、近江牛のおいしさも伝わったはず。
(2)井伊直弼は近江牛が原因で殺された?
恐らく学校の授業で一度は聞くであろう「桜田門外の変」。その際殺されたその人井伊直弼は、「幕府が楽しみにしていた近江牛の献上を断ったから」なんていう有名な説も。(※2)
桜田門外の変知ってる! 井伊直弼好き! なんて方にも、近江牛のおいしさは伝わったでしょうか。
さて、これで近江牛のなんとなくの美味しそう感は伝わったでしょうか?
そんな読み方を間違え自分の無知を恥じ、一生懸命調べた浅い知識を披露し終えたところでようやく実食にうつりましょう。
■いざ、実食!
もちろん、作り方は超簡単。
「佐藤のごはん」をレンジでチン。「近江牛カレー」もレンチでチンで簡単出来上がり。
それをカレーらしい、白く丸いお皿に盛れば完成。
もう、袋を開けたその瞬間から美味しいカレーのスパイシーなかおりが鼻に入ってくる。
そして同時に目に飛び込んでくるのはドロッとしたルーに合わさってゴロゴロと落ちてくる近江肉に野菜たち。
そういえば、パッケージも良く見てみると具材がゴロゴロ入っている様子が書いてある。
目から鼻から、近江牛の名に恥じず食欲を駆り立てられてきます。
■誰も勝てない最強の味、「母の味」がここに。
いったいどんな味がするんだろう。緊張して口に運んだその一口目。
途端に口に広がるやさしさ。
肉の甘さ、野菜の甘さ、そして家でしか食べれないであろう「二日目のカレー」の底知れぬコク。
大人になり、家の外でカレーを食べることも多くなった。
時にはホテルのサラサラとしたどうやって作るのか見当もつかないカレーや、インスタ映えを狙ったような、盛り付けばかりがやたらと上手なカレー。
たまには健康に気遣って野菜がたっぷりのカレーなんかも食べてきた。
それでも、やっぱりたまに実家に帰って食べるお母さんのカレーはどれと比べられることもなく、自分にとっての美味しいカレーのポジションだったはず。そのポジションが初めて揺らぐ。
そんな優しさが口いっぱいに広がります。
優しさを感じながら、スプーンを進めると飛び込んでくるやっぱりふわっとしている高級肉「近江牛」。しっかり煮込まれ、甘く舌で簡単に押しつぶせる野菜や、甘みだけを残したようなしいたけ。こんな具材の存在感もまた、実家のカレー感を引き立てる。
パッケージには中辛とありますが、辛さも程よい刺激で全く気になりません。
決して甘くはないですが、辛い食べ物がどうしても苦手で少しでも辛い物は食べれない。そんな人でもこれなら食べれるでしょう。
近江牛カレーと聞いて、どうせ牛にかまけただけの高級っぽいカレーだと思いましたが……。その味は、そんな高級感に甘んじずしっかりと王道を貫いた超正統派。努力する天才にかなわないように、王道を行く高級牛を使った近江牛カレーにはかなわない。
単品648円(税込み)でこれはお買い得。近江限定! と書いてありますが、現代はネット社会。いつでもどこでも買えるので是非試してみてくださいね。
次実家に帰ったら、沢山カレーを作ってもらおう。
カレーの味 ★★★★★
辛さ ★★☆☆☆
やさしさ ★★★★★
【参考】
※1:「近江牛(おうみぎゅう) 商標登録 第5044958号 https://www.jpo.go.jp/torikumi/t_torikumi/tourokushoukai/bunrui/pdf/25-002-5044958.pdf
※2:「近江牛のウンチク」http://www.sys-u.jp/oumgyu/
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