計算したら2.7個分? 「みかんカレー」販売元のみかん愛がスゴイ

今回筆者が記事を食べることになったのは、『みかんひとすじ百二十年 和歌山小南農園のみかんカレー』です!

■「みかんカレー」ってどんな味だろう?

みかんを大々的にモチーフとしたパッケージには“本格スパイスを贅沢に使い、田村みかんの果汁と果肉を加えてじっくり丁寧に煮込むと……フルーティーでスパイシーな大人のカレーに仕上がりました。”との説明。

パイナップルが酢豚に入っているのが嫌なタイプの筆者は、一瞬うろたえました。がしかし、こう思い直したのです。「一般的なカレールーにもりんごなどフルーツが入っているし、みかんカレーといっても、隠し味程度で大衆向けを狙った普通のカレーなのでは?」と。

のちに期待を大きく裏切られることに……。

■販売元はみかん一筋120年、和歌山のみかん農園

ここで、まず発売元である『株式会社小南農園』を紹介したいと思います。同社は農園で採れた有田みかんの最高級ブランド・田村みかんとその加工品を取り扱う、“みかんひとすじ百二十年”のみかん専門の会社です。

田村みかんとともに、同みかんを使った、みかんジュース、みかんゼリー、みかん缶詰などを販売しています。

筆者はここで気づくべきでした……。こんなにみかんを一途に愛している会社が、みかんを隠し味程度にとどめておくはずがないことを。

■実食! 具はなんだろう? ……こ、これは、まさか!?

封を開けて出してみると、黄色い!! そして、普通のカレーよりとろみが少なく、サラサラしています。よくよく見ると、スパイスと黒い粒のようなものもみえますね。スパイスはインド産とのことです。

とりあえず一口! エイヤと口にいれてみると、「ん? 思った以上にフルーティー?」。甘酸っぱい香りと味が口全体に広がったかと思うと、そのあとすぐにスパイスが軽くぴりっと舌の上で踊ります。想像以上のみかん味です。

具はどうでしょう? もそもそしたものがみえます。これはなんだろう……。筆者は、にわかにはわかりませんでした。

こ、これは……、そのまんまのみかん!? 崩れてしまったものが多くてわかりづらかったのですが、ひとつ奇跡的に一房まるまるの状態で残っていました。

なんともインパクトのある絵です。思わずふるえるスプーン片手にパチリ。ちなみに具としてイタリア産のトマト、国産の玉ねぎも入っているようです。

さきに、酢豚にパイナップルが入っているのが嫌と筆者は述べましたが、本カレーは“酢豚×パイナップル”とはまた違いました。カレーのスパイスがきいたみかんスープといったイメージです。

わかりにくいですか? そんな方は是非試していただきたいです(笑)

■食品表示から、使われているみかんの個数と価格計算してみた

食品表示は以下の画像のとおり! 注目いただきたいのは枠の下の、「原材料配合割合:みかんジュース31.7%、みかん16.6%」というところ。

みかんジュースとみかんを足して、48 .3%なので、約半分がみかんの成分ということがわかります。

いったい、どれぐらいのみかんが使われているのでしょうか。その個数と価格を計算してみました。

内容量180gなので、みかんジュースは約57g、みかんは約30gが使われているということとなります。

ジュースなので水より多少比重は高いと思われますが、だいたい水と同じ“100g=100ml”と考えると、本カレーにはみかんジュースが57ml含まれていることになります。小南農園の『田村みかんジュース720ml』は1本1,339円(和歌山県産品カタログより)なので、本カレーには約106円分のみかんジュースが使用されているという計算。

また、このみかんジュースは1本に対し30個のみかんが使用されているそうなので、約2.4個分のみかんがジュースとして使用されていることになります。

一方、同社の田村みかんは2.5kgで3,000円(和歌山県産品カタログより)。本カレーには、36円分の田村みかんが使用されているということになります。これは0.3個分のみかんです。

まとめると、本カレーには合計142円分、2.7個分のみかん(成分)が使われているという計算となりますね。みかん専門会社のみかんカレーに、ふさわしいみかん率ではないでしょうか。

■で、結局どうなの?


ここで、本カレーを定量的に評価してみました。
カレーの味 ★★★☆☆
辛さ    ★★☆☆☆
コスパ   ★★★☆☆

結論として、隠し味程度じゃない、全面にみかんを押し出しており、みかん一筋120年のみかん専門会社が出すカレーにふさわしい味といえます。『FOODEXJAPAN美食女子グランプリ銀賞』を受賞したとのことで話題性としては抜群ですが、また食べたいかと問われたら筆者は答えにつまってしまう……。

しかし、夏場は冷やしカレーやスープカレーとしてもおすすめとのこと。確かに冷やしカレーにするとさっぱりしておいしいかもと思えたので、期待を込めて★3つに。

辛さは★2つ。初めにみかんの甘さが広がりますが、そのあとにスパイスの味がしっかりあります。

最後にコスパですが、『小南農園のみかんカレー』はアマゾンで986円(税込み)。レトルトカレーとしては相場より結構高めですが、高級みかんを全体の48 .3%(筆者調べで、2.7個分/142円分)とふんだんに使用していることと、その加工にかかる費用を考えるとまずまずと思われます。よってコスパは★3つ。

いかがでしたでしょうか? みかん一筋の会社が作る、高級ブランド田村みかんをふんだんに使った『みかんカレー』。

ぜひ試してみてください!

【参考】

※ 小南農園 – 楽天市場

※ 株式会社小南農園 – 和歌山県産品カタログ

 

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