大抵、この手のパッケージインパクトが強めなレトルト食品は美味しくないと相場が決まっているものです。
筆者が大のしいたけ好きでなければ、この“しいたけ侍カレー”は吊戸棚の奥で、“次の引っ越しまでサヨウナラですからぁ、残念!”になっていたことでしょう。
■拙者は河波の国の“しいたけ侍カレー”と申す!
パッケージを眼前にしたとき、まず、一体貴様は侍なのかカレーなのかという疑問が生じます。
“拙者は~カレーと申す”ということはカレーの擬人なのでしょうか。いや、とすると、彼のルックスに矛盾が生じます。彼は明らかにしいたけの擬人化です。
“しいたけ”である彼が、右隅に盛られたカレーを食さんとする様子が表されていることから、彼は、“しいたけ侍”という職業の“カレー(固有名詞)”であると結論づけました。つまり、カレーは彼のファーストネームであると認識。
それはさておき、しいたけ侍というのは実は徳島の特選ブランドで、直径が8cm以上で形が整った肉厚な椎茸のことを指すのだそうです。つまり、しいたけ侍とは選りすぐられた椎茸の商品名なのです。
大のしいたけ好きであると豪語した手前恥ずかしいですが、なるほど、勉強になります。
そして知らず知らずのうちに、筆者のこのカレーに対するモチベーションは向上していました。しいたけ侍カレーの株価上昇青天井であります。
早速肉厚ジューシーな椎茸を頬張らんと、年始にこしらえた重いお腹に喝を入れ、スピーディに炬燵から脱出した筆者は一人レンジに向かいました。
■絶妙な辛味と旨味の侍魂…筆者の価値観ぶった斬り!
先に断っておくと、筆者は白飯はほぐさない派です。
お皿に白飯と“しいたけ侍カレー”を準備し、レンジで2分少々待ちます。
あっという間に“しいたけ侍カレー”が完成しました。
コロコロっと丸みを帯びた3つの椎茸が愛らしく、食欲をそそられます。
ご覧ください、この光沢。
筆者の知っている椎茸に、これほどの光沢はありません。
いざ噛り付きます。
弾力いっぱいの表面を歯が通り抜け、ストンと切断されると、しいたけ独特の甘みが口いっぱいに広がります。これは美味です。
そしてそのままカレーを口に運び込むと、絶妙な辛味と旨味の調和が、この椎茸を助けるように口の中を包み込み、見事な食物同士のマリアージュが完成しました。
これは美味しいです!
■病みつきになる味。是非ご賞味あれ!
そして3分足らずで完食しました。ご馳走様でした。これがたったの540円(税込)とはにわかには信じがたいですね。
当分ブランチはこの“しいたけ侍カレー”にさせてもらいます!
【参考】
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