今回筆者がレポートするレトルトカレーは、『昔なつかし ゲレンデ食堂のポークカレー(中辛)』。
山形県の庄内豚を使用した、ゲレンデ食堂定番メニューのこちらは、どことなく懐かしい味がするそうです。
「懐かしい味」と言われると、なんとなくイメージは湧いてくるものですが、ふと筆者は考えました。
懐かしい味ってなんだ?
■気になりだしたら止まらない!
味というのは「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」「うま味」の基本五味がベースのはず。つまり、「懐かし味」はこの5種類のどれか、あるいは複合されたものに該当することになります。これはぜひとも実食してみるしかない。
そう思いながら、今日も私はカレーを食らう。
とその前に、ゲレンデの食堂について少し触れたいと思います。
ゲレンデの食堂といえば、カレーやラーメン、丼ものは定番ですよね。ちょっとお高い気もするけれど、スキー場にゲレンデの美男美女、非日常を味わう高揚感についつい財布の紐も緩みがち。
そして、なんといっても美味しいんですよね。厳しい寒さのなかで、普段使わない筋肉を動かして疲労した体に沁みるんです。食堂のおばちゃんが、一家に一人は必要だと誰もが思う瞬間でしょう(異論は認めます)。
温かくて、なんだか懐かしい味……これですよ!
この懐かしい味って、意味を理解していないのに思わず使ってしまっている。一刻も早くこのカレーを食べて、解き明かさなければ!という思いに駆られました。
■カレーを食べて温まろう
美味しそうなカレーの香りが立ち込めてきました。
しかし、ゲレンデの食堂のカレー再現には何かが足りないのでは?と思いました。
欲張りな筆者、ゲレンデ食堂では必ず“カツカレー”を頼むんです。ちょっと贅沢をしたいと思い、カツをトッピングしてみました。
コンビニのカツをトッピングしたことで若干チープさが出てしまった気もしますが、これは逆にゲレンデ食堂っぽいのでは?
と思いつつ、カツを絡めて一口目。
ん~。これですね。これぞゲレンデカレー。
一般的中辛よりもやや辛さがあり、定番ながらも絶妙な味付けです。やはりカツはあると良いなと思いつつ、どんどんスプーンが進み、あっという間に平らげてしまいました。
いやー、美味しかった。またゲレンデでスノボを……って、あれ?
すっかり失念しておりましたが、結局懐かしい味の正体はなんだったんだろう?
■「懐かしい味」とは結局何なのか
ということで、「懐かしい味」についていろいろと調べてみました。自分の中でこれだと思った考察があったのでご紹介します。
懐かしい味というのは、つまり「昔食べていた味」。
あれは何年前でしょうか?(皆さんも脳内でご一緒に)
なにも考えず、遊びたいときに遊び、泣きたいときには周りの迷惑なんて考えずにお構いなしに泣きまくり、空腹になれば親に「お腹すいた!」とねだればよかったあの頃。
あの頃食べていたのは、シャンパン片手にA5ランクのステーキ……ではなく、家庭的な料理。味噌や醤油で味付けされた定番の家庭料理を食べていたのではないでしょうか?
どうやらこれらの調味料には、旨み成分の素となる“アミノ酸”が豊富に含まれているそうです。
アミノ酸は定番の調味料に多く含まれており、つまり各国のソウルフードに使われているということになります(余談ですが筆者のソウルフードはラーメン二郎)。
このアミノ酸ですが、グルタミン酸塩として羊水にも含まれているらしく、遡ると胎児のころからお世話になっているようです(※)。
お腹の中にいるときからお世話になった、それがアミノ酸。
懐かしいどころじゃありませんよね。生まれる前から、名前はまだないあの頃にすでに知っていたんですから、懐かしい味に決まっているということです。
ゲレンデカレーのパッケージにもアミノ酸の表記がありました。これが懐かしさの正体のようですね。(こじつけ)
■総評
味 ★★★★☆
辛さ ★★★☆☆
ママの味 ★★★★★
やっぱりカツカレー度 ★★★★★
懐かしい味の正体もわかったところで、結局何が言いたいかというと、「羊水の味って何?」ということでした。
【参照】