江崎グリコ株式会社は、5月15日に『ビーフカレーLEE 辛さ×30倍』を発売した。
ビーフカレー LEEシリーズは、通年販売の商品ラインナップとして『辛さ×5倍』『辛さ×10倍』『辛さ×20倍』があるが、ほぼ毎年夏ごろに、辛さ×30倍を限定発売している。
「2016年に一度辛さ×30倍の限定発売を休んだところ、お客様からたくさんの問い合わせを頂き、多くのお客様に期待をされていることが分かりました。2017年に再登場という形で発売をしたところ、とても大きな反響があり、2018年も発売することを決定しました」(商品開発)
そんなビーフカレーLEE 辛さ×30倍を、カレーション編集部は先駆けて入手することに成功したので、紹介しよう。
■激辛=罰ゲームではない!
今年の×30倍の大きな特徴は、スパイスの豊かさであるという。
スパイスの効いた料理は、身体に心地よい刺激をもたらし、日頃のストレスを忘れさせてくれることは確かである。「ガッツリ食べてスッキリして気持ちよく明日を迎えてほしい」(同・商品開発)という狙いがあるようだ。
一方で、ただ辛ければいいというものではないようだ。「罰ゲーム的に痛さで遊ぶのではなく、数ある辛さの中で、それぞれの人が丁度よい刺激を楽しむことができる」(同)と、あくまでもスパイスの効いたカレーの美味しさを探求しており、“キワモノとしての激辛”ではないという価値観が核心となっている。
■ファンが選んだ定番の食べ方は「カツカレー」!?
カレーション読者に向けて、オススメの食べ方を訊ねたところ、「もちろん、そのまま食べていただくのが一番」と前置きをした上で、「カツカレーにする人も多い」(同)とのことだった。
確かに、カツに合うカレーは辛いもの、という印象がある。スーパーマーケット等でこのカレーと一緒に購入する惣菜の豚カツは、一人暮らしのカレー・ライフにきらびやかな華を添えてくれるであろう。
■実食!悶絶を突き抜け歓喜に至れ
入手したカレーを早速食べてみた。前述の情報を踏まえ、豚カツを入れてカツカレーにしてみたい! とも思ったものの、まずは“素材の味”を味わい尽くすことが使命。ここは直球ストレートで作ってみることにする。
米飯とルウを温めて盛り付けてみると、ドロっとしており見るからに“粘度”の高いルウの存在感、そして、ホカホカと漂う湯気から香る“スパイスの予感”に、ある種の覚悟が芽生えた。
一口目を口に運ぶ。
「おー、ドロっとしてるだけあってコクが強いな……って、辛ァ!」
口の中で味わっているうちに、時間差で身体が火照るような感覚を得た。ただ辛いだけではない、後からじわじわと汗が吹き出してくるようなタイプの辛さである。牛肉は思ったよりもゴロゴロと入っており、よく煮込まれているのか、しっかりスパイスの味が染み込んでいる。つまり、しっかり辛いのである。
たしかに、最初から“痛み”を感じさせるタイプの激辛カレーは、なかなか最後まで食べられない。食べていく過程で、じわじわと激辛であることを思い知らされるこのカレーの味わいは、食べる者に大量のスパイスを効率的に摂取させるため最適化されているのである。
夢中で激辛と対峙してるうちに、いつのまにかルウと米飯の量は減っていく。食べきったあと、一杯の冷水を飲む。心地よい汗とともに、運動を終えた時のような達成感が身体を満たした。このような類の爽快感を、カレーを食べる体験から得るのは初めてであった。
激辛なのに、辛さだけに逃げない。そんな姿勢を感じさせてくれた。
<総評>
カレーの味 ★★★★☆
辛さ ★★★★★
食後の達成感 ★★★★★
なお、今回の“30倍”発売にあたって、ジーンズメーカーのLeeとのコラボTシャツが当たる『辛旨気分爽快キャンペーン』を実施している模様。
「今回のキャンペーンではカレー迷彩柄のTシャツを用意しました。がっついて食べて、カレールウが飛び散ってしまっても気にならないようなデザインに仕上げています」(前出・商品開発)
“LEE”と“Lee”……大阪を代表する食品メーカーらしい、シャレの効いたキャンペーンである。
【取材協力】
江崎グリコ株式会社
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