語呂がいいんだか悪いんだか、この世には“ペリーカレー”なるものが販売されている。
あのペリー提督の肖像画をパッケージに採用した、斬新なレトルトカレー。
どうやらペリーは開国したとき、炭酸飲料を日本に持ち込み、黒船来航よろしく国民に衝撃を与えたという。
そして炭酸飲料の代表格・コーラを使用したこだわりのカレーが、この『魚藍亭 よこすか開国ペリーカレー』なるものらしい。そういえば、元料理人の親父は豚の角煮を作るとき、「隠し味にコーラを入れると肉が柔らかくなるんだぞー」と言って、コーラをドバドバ注いでいたな。
うむ、確かにこれはおいしそうだ。ただし、レトルト版のペリーカレーにはコーラが入っていないという。(そこが肝じゃないの!? )
だが安心してほしい、このレトルトカレーは、店舗のレシピに限りなく近いとのこと。
時は2018年、「ペリーカレー」の衝撃度はいかに!
■可もなく不可もない
せっかくなら、と、水ではなく、コーラと一緒にいただくことに。
黒と赤を基調としたパッケージが、コーラによく合う(パッケージもコーラありきなんじゃないかコレ?)
(お米で黒船を再現するも失敗。よい子は真似しないでね)
いざ実食。黒船来航の衝撃を再現してくれるのかと思いきや……。普通である。
ほんのり辛いくらい、まぁ普通においしい。レトルトカレーの悪い意味での“肉の柔らかさ”はなく、ほどほどに噛みごたえもある。
ただ気になるのが、「レトルト版にはコーラが使用されていない」ということ。
であればコーラを足したくなるのが、人の性(さが)である。
キャップ1杯のコーラを……
注ぐ。
美味しそう、とはお世辞でも言えない。(これは筆者のせいです)
しっかり混ぜてルーに馴染ませてから、食す。
今度はほんのり甘くなり、少しドロッとしていたルーもサラサラになって、食べやすくなった印象。あれ、こっちのほうがいいかも……!?
■総評
カレーの味 ★★★☆☆
辛さ ★★★★☆
パッケージ ★★★★★
話題性 ★★★☆☆
黒船来航時の衝撃には遠く及ばないであろう普通さでしたが、「コーラを足す」というひと手間で、ほんのり甘くくせになる味が完成します。ぜひお試しあれ!