花粉が厳しい季節となりましたよね。鼻がつまって食べ物がおいしくない……そんな悩ましい時は、スパイシーかつ濃厚なカレーで刺激を与えてみてはいかがでしょうか?
ということで、今回ご紹介するレトルトカレーは、佐伯海産から販売されている『至福の翼カレー 第1編・冠地鶏 甘口』です。
■奇想天外な物語を繰り広げる『至福の翼カレー』シリーズ
『至福の翼カレー 第1編・冠地鶏 甘口』のパッケージがこちら。
なんだかもうすでに謎めいています。
早い話が、おおいた冠地鶏が羽ばたいて、飛騨高山の熟成唐辛子と出会うというストーリーだそう。しかも第1編ということは、第2編もあるの……!?
調べたところによると、この『至福の翼カレー』シリーズ、おおいた豊後牛を主人公にして、牛なのに空を飛んでしまうという第1章~第3章(甘口・中辛・辛口)にまで及ぶ物語もあるようです。冠地鶏シリーズは第1編までで、まだ完結していない模様。
つまり、牛も鶏も空に羽ばたいていく……そんな奇想天外の物語がこの『至福の翼カレー』で楽しめるらしいのです。なんてファンタジー!
今回筆者が手に取ったカレーの主役、おおいた冠地鶏は、国内初の烏骨鶏を掛け合わせた地鶏で、肉質は適度に柔らかく、旨味がありジューシーとのこと(大分県ホームページより)。チキン大好きな筆者はわくわくが止まりませんね。
さらに、パッケージの裏面を拝見すると、標高1,200mのトンネルで18ヶ月にも及ぶ熟成に熟成を重ねた“微笑むうまさ”の唐辛子を使用しているそう。
上質な鶏肉と熟成唐辛子のコラボレーション、いったい口の中でどんなストーリーを奏でてくれるのでしょうか!?
■主役のおおいた冠地鶏はどんな存在感を放つのか…いざ実食!
パッケージを開けて取り出したレトルトパウチからは、ずっしりとした重量感が感じられます。触ってみるとゴロゴロしたものが。おそらくこれが、おおいた冠地鶏になのでしょう。
沸騰したお湯の中で湯煎をして、待つこと約5分。さあ、開封です。
ご飯にかけた瞬間、さらりとしたカレーのルー。かなり量があります。
スパイシーだけど、どこか上品な香りがふわっと漂ってきます。
さっそく実食してみると……さらっとした見た目とは裏腹に、非常に濃厚です。また甘口なだけあって、甘くてフルーティーな味わい。
チキンブイヨンやトマトピューレ、赤ワインを用いたデミグラスソースを使っているそう。
濃厚に感じるのは、ピーナッツバターも入っているからでしょうか。また、玉ねぎもしっかり煮込まれているので味に深みがあってとてもおいしいです。
そして、主役のおおいた冠地鶏さんがこちら。大き目の鶏肉の切り身が3つ程見つかりました。
食べてみると、こちらのお肉も柔らかくて旨味たっぷり! どこか炭火で焼いたような香ばしさも感じられ、さすがは主役、濃厚なカレーの中でもしっかりとした存在感を現してきました。
■甘い、でも辛い!? ここにきてもう一人の主役・熟成唐辛子が個性を露わに
食べ進めていくと、もう一人の主役、熟成唐辛子がじわじわとその存在を際立たせていきます。
そう、甘口なんですが辛いんです。唐辛子特有のヒリヒリした辛さではなく、食道から胃のあたりが、どんどんカーっと熱くなっていく感じ。これが熟成唐辛子の底力か……!
食べ終わる頃には、身体全体がまんまと熟成唐辛子に侵食されてしまいました。すごい。
「俺に惚れたらヤケドするぜ!」みたいな罪な奴を見事に演じ切ってくれました。
■総評はこちら
カレーの味 ★★★☆☆
辛さ ★★★★☆
コスパ ★★★★★
ストーリー性 ★★★★☆
まず味。風味も豊かでおいしかったのですが、筆者にとって少し濃かったかなという印象です。もう少し抑え目な演出の方が筆者好みです。
辛さですが、ご存知のように“甘口”と謳う割りには辛い! 甘口だと思ってお子様に食べさせるには、かなり注意が必要です。もちろん激辛ではありませんので、中辛~辛口がお好きな方にはピッタリです。
値段は佐伯海産によると670円(税込)とのこと。貴重なおおいた冠地鶏と手間ひまかけた熟成唐辛子のW主演を考慮すると、かなりコスパは良いと思い、★5つをつけさせていただきました!
最後にストーリー性。見ごたえ(食べごたえ?)ある出会いの物語でしたが、おおいた冠地鶏が熟成唐辛子に食われてしまった感が否めません。
おおいた冠地鶏の熟成唐辛子との出会いによって、新たな自分を発見して羽ばたいていく、そんな物語を、もう少し最後まで見せてほしかった(自分で言っていてもはやよくわからない)……! したがって★ひとつマイナスにさせていただきました。
でもどちらも健闘は称えてあげたいので第2編に期待しましょう!
ということで総合的にみると、濃厚で甘く食べていくうち辛くなるという、満足のいくカレーでした。
このシリーズはネット上でもかなり好評のようですよ。おおいた豊後牛のカレーも気になるところですね。食べてみる価値は大いにありです!
【参考】
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