ここ数年、「肉ブーム」が続いていますね。
中でも鶏肉は価格面でもアレンジが豊富な面でも、好きな人は多いのではないでしょうか。
スーパーで並んでいる鶏肉には「地鶏」や「銘柄鶏」、「ブロイラー」など記載があります。そんな中「週末はちょっと贅沢に“地鶏”にしようかな♡」と、なんとなく選んでいませんか? 「地鶏」って他の種類と何が違うんでしょう?

調べてみると、実はJAS(日本農林水産規格)で定義がはっきりと決められていました。条件は次の4つ。
① 飼育の対象となるひな鶏
鶏の品種には、明治時代までに日本国内に定着していた「在来種」と呼ばれる地域固有の品種があります。(例:コーチン、比内鶏、烏骨鶏など)在来種のほとんどは生産性が悪く、そのままでは実用的でありません。そのため、在来種と在来種以外の鶏肉用の品種とを交配させた鶏を飼育することがほとんどです。そのうち、在来種由来血液百分率※が50%以上であるひな鶏が地鶏肉のJAS規格の対象となります。② 飼育期間
卵がかえってから75日間以上飼育されている。③ 飼育方法
ひな鳥を保護する必要がなくなる28日齢以降は、鶏が鶏舎や屋外を自由に運動できる「平飼い」といわれる環境で飼育されている。④ 飼育密度
1㎡当たり10羽以下で飼育されている。
よくわからないけど、なにやらキビシイ雰囲気が伝わってきます。それもそのはず、食用鶏の出荷比率で見るとなんと1%しかないそう! とても希少なものなんですね。
さて、それでは本題。今回ご紹介するレトルトカレーは、そんな地鶏を使用した「はかた地どり 手羽元カレー」。
箱を手に取った瞬間感じたのは、「ん、厚みがスゴイ……!」ということ。通常のレトルトカレーの1.5倍はある感じがします。
そしてパッケージ表面。躍動感あふれる力強い毛筆体での品名「手羽元カレー」と、その横の「生産者の意地と本気!!」のフレーズ。気迫が伝わってきて、かなり期待値が上がります!
すかさず、開封。
「パウチの真ん中が盛り上がってる! こいつはもしや……」と手探りで確認。いらっしゃる、手羽元がいらっしゃる。
パッケージ裏面の盛り付け画像を確認すると、確かにまるっと1本写っています。これは敬意を表してしっかり湯煎で温めなくては!と熱湯に投入。
待つ間、パッケージ裏面でしっかり情報をインプットしましょう。これは地鶏の中でも福岡県が開発した「はかた地どり」というものだそう。
福岡県内の専用農場で飼育された「はかた地どり」は、在来種の中で最も美味しいといわれるシャモと、肉質が繊細でうま味の強いサザナミの血を引き継ぐことで、サクッとした歯ざわりの良さと噛むほどに増すうま味が特長になっています。
地鶏といえば「シャモ」というくらい有名ですが、その血を引き継いでいるなんて。筆者、「カレーはチキン」派なので、さらに期待値急上昇。
温めた「サトウのごはん 新潟県産 こしひかり」を用意し、はかた地どりの手羽元さんに失礼のないようゆっくりと丁寧にルーを注ぎ入れます。
おおおおっ! 期待を裏切らず、立派な手羽元が出てきました。
さっそく実食。
「あ……めっちゃ好きな味!」
見た目よりルーはサラッとしていて、スパイシーな香りが鼻に抜けます。そして、その後に来るのはトマトの酸味。パッケージ記載の通り、確かに絶妙なマッチングです。
そしてメインの「はかた地どり」の手羽元です。
スプーンを入れると、ホロホロと簡単にほぐれます。でも、ただ柔らかいだけでなく、噛みごたえもあり肉の旨味が感じられ、レトルトのお肉感が全くないですね。
他の具材は、こんな感じ。
目視できる具はじゃがいも、にんじん。かなり小さめで鶏肉の存在感を引き立てるサイズ感です。
パッケージの「中辛」表記を裏切らないマイルドながらもしっかりとした辛味。食べ進めてさらに感じたのは、「スープカレー」に似ているなということ。野菜の風味とコンソメの広がりもあるんです。
これにレンジで温めたピーマンやパプリカ、アスパラなどを追加投入したら、彩りもよくなってお店で食べたような満足感が得られそう。
「生産者の意地と本気!!」、しっかり伝わって筆者的にはぜひリピートしたい一品でした。
カレーの味 ★★★★☆
辛さ ★★★☆☆
リッチ感 ★★★☆☆
【参考】
※ 地鶏肉の日本農林規格に係る規格調査結果 – 独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)
【画像】
※ はねそら♪ / PIXTA
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