「獺祭あります!」の文字、居酒屋などで一度は見たことがあるのではないでしょうか?
獺祭とほかの日本酒って何かが違う……ということは分かっていても、何が違うかを言える方はそう多くはないのでは? 今回は“獺祭あります!” の意味とともに、『獺祭 酒粕カレー』をご紹介します。
「獺祭あります」ってなんでそんなに有名なの?
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『獺祭』は、日本酒の中でも特によく知られている山口県の有名なブランド純米大吟醸酒です。最近では、居酒屋などで“獺祭あります!”と書かれた看板を見かけることも多く、山口県育ちの筆者は誇らしげになります(ほかに誇るものが多くないということもありますが……笑)。
他の日本酒と何が違うの?と思われるかもしれませんが、特筆すべきはその製造方針でしょう。
獺祭は、通常なら杜氏と蔵人で行われる酒造りを、社長さんと社員さんだけで行っています。平均年齢はかなり若いようで、「若手の社員さんが、あの獺祭を造れるの?」と思ってしまいそうですが、実はここがポイントなんです。通常なら杜氏が十年以上をかけて経験する純米大吟醸だけの仕込み本数を、社員さんはなんと一年でこなすのだとか。短期間に圧倒的な経験を積むことで、ベテラン杜氏にもひけをとらない技術を磨いていくのですね。
そして「酔うため 売るための酒ではなく 味わう酒を求めて」のコンセプトの通り、常識にとらわれず、遠心分離システムなどの新技術を導入したり、温度管理徹底のための設備を充実させたりと、手間とコストをいとわずに、美味しさのための工夫を凝らしているところが違いと言えるでしょう。(詳しくは公式HPを!)
これらの工夫と研鑽の結果、数々の賞を受賞しており、日本酒界でも世界でも一目置かれる存在となっています。
ここまで名高い日本酒だと、大人気で入荷は難しいもの。「獺祭あります!」とは、「あの特別な獺祭を当店では取り扱っておりますよ~」という居酒屋側のアピールなんですね。
酒粕ってなに?
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今回紹介するカレーには、その有名な獺祭の“酒粕(さけかす)”が使用されています。酒粕は、「健康や美容にいい!」というイメージがあるかと思いますが、実際のところ、どんなものなのでしょうか?
酒粕とは、日本酒の“もろみ”を圧搾した後に残る白色の固形物のことです。
はて……もろみとは?と思った皆さん! 筆者もでした。もろみとは日本酒の原料である米(蒸したもの)、米麹、水を発酵させた、おかゆ状の酒のもとのことです。
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最終的には、もろみをこして、日本酒と酒粕にわけるのです。つまり、酒粕とは文字通り、お酒をつくる際にできた“カス”なのですね。
酒粕は、昔はほとんど捨てられていた時代もあったそうですが、今ではたくさんの活用方法があります。料理に使われることも増えてきていて、レシピサイトを覗いてみると、酒粕を使ったケーキやピクルスなどのレシピがたくさんあります。また、酒粕パックや酒粕の化粧水など、原料に酒粕が使われているスキンケア商品もたくさん見かけます。さらに、栄養分が豊富なことから飼料や肥料として使われることも多いようです。
こだわりぬいた「獺祭」は、酒粕も人気!
さて、有名な獺祭を使用した酒粕商品を調べたら、カレーに留まらず、バームクーヘン、ケーキ、アイスクリーム、せんべい、石鹸……さまざまな商品が出てきました。“獺祭”は酒粕も人気なのですね。
前置きが長くなりましたが、今回紹介する『獺祭酒粕カレー ビーフ中辛』は、食品メーカー永谷園が販売。Amazonで5個セット3,500円(1パックあたり700円)で発売中です。
まろやかで高級感のある上品な味わい。お肉もゴロゴロ入っています。“獺祭”というブランド力がある商品なので、贈り物にもおすすめ。お酒とセットでプレゼントするのも粋ですね!
総評
辛さ ★★☆☆☆(ほどよい辛さ♡)
コスパ ★★☆☆☆(やや高級です)
贈り物におすすめ ★★★★★(お酒好きの方へ!)
獺祭と食べたい ★★★★★(やっぱり獺祭と一緒にいただきたい!)
いかがでしたか? 次回から「獺祭あります!」との文字を見たら、その意味がしっくりくるはずです。そんな格別な日本酒『獺祭』の酒粕で作った永谷園の『獺祭酒粕カレー ビーフ中辛』もぜひ試してみてください!
【参考】
【画像】
※ kitsune05、KPG_Payless、HikoPhotography/Shutterstock
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