グルメライターでお肉が苦手な伊集院レミが次に選んだカレー、それは「鳥取県産きのこのカレー」(税込600円)。
10年ほど前に“森ガール”と呼ばれるナチュラルな素材のゆるく可愛いスタイルが女性の間で流行ったのをみなさん覚えているでしょうか?
蒼井優さんや宮崎あおいさんなどがファッションアイコンとなり当時の女子の人気スタイルになりましたが(※1)、まさに森ガール達に食べさせたいカレー。
伊集院レミは森ガールではありませんでしたが、小さい頃から山好きな父に連れられて登山を楽しんでいた山ガール。そして何を隠そう子どもの頃福島の田舎の裏山で父ときのこの菌を植えた体験もあり、山ときのこをこよなく愛する一人。
そんな理由で今回のカレーを“きのこの山カレー”と勝手に名付けさせていただきますが、期待は自ずと膨らみます!
■パッケージから伝わる本気度合い
まず、このレトルトカレーのパッケージを見て期待が上がった点が3つ。
(1)エリンギ、やなぎまつたけ、原木しいたけのきのこトリオ
ご覧の通り、パッケージ裏に代表格である三大きのこの紹介があります。全て地元鳥取産のきのこと書かれていますが、中でも伊集院レミが注目したのが「原木しいたけ」。天然のしいたけに近い品質とのことでその香りと肉厚さに期待が高まります。
その他の材料としては野菜(玉ねぎ、にんじん)、りんご、鶏肉(おっとお肉。でも鶏肉ならなんとかセーフ)、トマトピューレといったところ。
(2)豊田アストリアと椎茸協同組合とのコラボカレー
豊田アステリアを調べたところ、鳥取県米子市の「米子ゴルフ場」の中にある「レストラン・アストリア」というレストラン、そして豊田さんはそのオーナーシェフのようです。
豊田シェフは美食家が多いグルメなゴルファーに向けて日々メニュー開発されているようで、お店の一番の人気メニューは、20種類以上を独自に調合したオリジナルスパイスを使った「オリジナルカレー」とのこと。
カレーにはかなり自信があるようで、過去には食のみやこ鳥取の特産品コンクールの優秀賞を受賞されています。(平成21年「白ネギと牛スジのスパイシーカレー 」優秀賞、22年「エスニックビーフシチュー」優秀賞受賞)
(3)やなぎまつたけのさりげないイラスト
見ての通り、カレーの「ー」にやなぎまつたけのイラストが入っています。こういったさりげなくきのこを盛り上げる点が山ガールには結構響いたりします。
「きのこの山」を盛るにふさわしい“器”
今回選んだご飯は「サトウのごはん 銀シャリ」、お米はうるち米です。お鍋で湯銭をしている間にお皿の準備です。
今回は食器もこのカレーにふさわしい一皿にしてみました。
こちらの食器、一見普通のお皿に見えますが、実は鉛・カドミウム・化学物質などの不安物質を一切使用せずに、天然素材のみで作られたサンエフ健康陶器のお皿。伊集院レミの愛用食器です。
“きのこで身体に美味しい、やさしい生活”とパッケージに書かれたキャッチコピーに合わせてお皿も自然派でいきます。
さぁ、それではこだわりの天然皿にきのこの山カレーを盛っていきましょう。
「きのこの山」は甘くなかった!?
まずはご飯の山の土台作り。
そして湯銭で温めたルーを勢いよくドバッと山の上にかけます。
我ながらきれいな着地。
期待を裏切ることなく、エリンギ、しいたけ、やなぎまつたけと思われる具材がゴロっと出てきましたよ。
中でも目を引いたのが、この大きく分厚いエリンギ。まるでホタテのよう。
そして山をあさると出るわ出るわ、きのこたち。
そして一口食べると
ん?
ト、トマト?
えっと……結構辛い!?
この時点で頭の中が良くわからなくなりました。
きのこの山を甘くみていたようです。
きのこのマイルドな味を想像していた私の舌にトマトピューレとスパイスがピリリと主張してきて不意打ちをくらった感じです。
きのこの山は鋭く、甘くはないのです。
きのこはゴロっと存在していますが、トマト&スパイスがきのこの風味を飲み込んだ感もあります。
「カレーは辛口派」という方に、このなんとも言えない意外性を味わってもらいたい、そう感じた一品です。
カレーの味 ★ ★ ★☆☆
辛さ ★ ★ ★★ ☆
意外性 ★ ★ ★★☆
【参考】
※「森ガール」誕生から10年 彼女たちはどこに消えたのか? – Buzz Feed News
※「豊田アストリア」の味を全国へ – 豊田アストリアWEBショップ
★カレーのお供に!★