■春ですね。
今回のカレーはこちら。キーマカレー。
はい、普通ですね。やっと普通の、美味しそうなカレーが引けました。
※これまでの筆者レビュー記事はこちら。
今回は余計な前置きは置いておいて、純粋に味を楽しみながらレビューをしたいと思います!
それでは早速いただきまーす!
パクッ…
■あの夏の想い出
三寒四温のほとぼりが冷め、桃色化粧の並木道も春の香りを纏(まと)い始めた。
春は出逢いの季節でもあり、別れの季節でもある。
始まりの季節であり、終わりの季節である。
この時期になるといつも思い出す。あの丘で出逢って、そして別れたサラのことを。
僕の名前はクミン。宮崎県でメディア企業に努めるしがないサラリーマン。
毎日決まった時間に出社し、決まった時間に帰宅する。帰宅した後は夕食を食べ、アニメを観ながら寝る生活の繰り返し。
学生の頃は楽しかった。仲の良い友達と授業を抜け出して、屋上で昼寝をしたり、ずっと部室に籠もっておしゃべりしたり。休みの日には自転車を飛ばして、海を見に星を見に駆け回った。
そんな時、サラと出逢ったんだ。
少しカタコトで、ほんのり日に焼けた細身の少女は、一人星空の下で日南の夜景を眺めていた。
「どうしてこんな所に、ひとりでいるの?」
「どこからきたの?」
このとき既に、彼女に魅了されていたのかもしれない。自分よりも2つか3つ下であろうに、どこか大人びた危険な雰囲気を醸し出す少女に、僕は惹かれていたんだ。
「僕はクミン。君は?」
「サラ。ガラムマ・サラ。」
小高い丘の静かな夜空の、少し淋しげなそよ風が少女の髪を揺らす。
「…モウこの景色、見れないかラ。」
どうやら彼女は、母親と共に国に帰るらしい。それとなく自然に、でもどこかぎこちなく隣に腰掛けながら、持っていたハーモニカを僕は取り出した。
「いつもここで、こうしてるんだ。」
まだ出逢って間もない、よくも知らない少女に対し僕は、どうしようもなく込み上げる想いを音に乗せて奏でた。
「~~~~♪」
彼女が口ずさんだ鼻歌が、日南の夜空に溶けていった。
どれくらいの時がたっただろう。麓一面に散りばめられた小さな灯りたちも、少しずつその役目を終え消えていった。
「マタネ、クミン。」
水色の瞳を煌めかせた小麦肌の少女は、僕の前から去っていった。
ほんのり残る彼女の香りに、暫く身を委ねた後、僕はもう一度、ハーモニカをしまった。
■文章って難しい。
ハッ…!!!
口に入れた途端広がる香辛料のハーモニー。クミンのスパイシーな香りとガラムマサラの辛味が筆者の脳幹に突き刺さり、目の前に描き出される二人のストーリーはまさに食の衝撃…食撃である。
今回のテーマはソーマではなくキーマ。
是非ご賞味あれ。(おあがりよ!)
美味しさ:★★★★☆
辛さ:★★☆☆☆
おかわり度:★★★☆☆
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