「柿安ビーフカレー」は文明開化の味がする?成分や具材は?食べてみた!

《創業明治四年(一六七一年)肉の老舗 柿安のカレー》シンプルなデザインに伝統を感じさせる。

ビーフカレーの老舗といえば新宿中村屋や日比谷松本楼などなど……たくさんの強豪がひしめくレッド・オーシャンでしょう。

今回レポートをお届けするのは、明治時代に三重で開業した牛鍋屋を起源に持つ料亭『柿安本店』が贈るレトルトカレーのうちの1つ『柿安 ビーフカレー』です。柿安本店といえば、都内のデパ地下惣菜売り場などでもよく見かけますよね。

柿安本店が販売するレトルトカレーは『豚角煮カレー』『牛タンカレー』『牛すじカレー』、そしてこのビーフカレーの4種類。

ビーフカレーは、柿安の発売する他のレトルトカレーが550円(税込)であるのに対して、700円(税込)と最も高価な一品となっています。つまり、このビーフカレーは、柿安ブランドのレトルトカレー中で最高峰……つまり、ブランドを代表する“フラッグシップモデル”と見なすことができるでしょう。

 

■開封から調理へ

さて、早速開封してみましょう。パッケージに指を滑らせ、ゆっくりと開けてみれば、露わになったのはごくシンプルな白色のパウチ。賞味期限が、ツヤツヤとした黒い文字で刻印されています。

袋を外側から優しく押してみると、牛肉のゴロッとした手触りがパウチ越しに伝わってきて、期待のボルテージが高まってきます。

支給された米飯とともに、しばらく湯煎をする間にも、至高のビーフカレーを想起してたまらない気持ちになってまいりました。なお、数ある『サトウのごはん』のうち、肉料理には『コシヒカリ』を選ぶことが密かなこだわりです。

 

■いざ実食

程よく暖まったビーフカレーのパウチを開き、ホカホカとなった米飯に注ぎ込みます。

程よい粘りをもち蕩けるようなカレールーの間に、よく煮込まれた牛肉と玉ねぎが混ざり合い、この時点で、気分は最高潮に達してしまいそうになりました。

食欲をそそるようなスパイスの“匂い”に惑わされながら、食べる前に写真を撮ることは忘れません。

特筆すべきポイントはこの牛肉の存在感。ゴロゴロと入っていて、当初の期待は間違いではなかったことを確信させてくれます。

さあ、待ちに待った実食です。「やっと食べられるんだね」悦びに身を委ねながら、スプーンをおもむろに手に取り、そっとルーと米飯をすくい上げるや否や、口に運びます。

「ああ、美味しい。上品なスパイスの香ばしさに、ルーの旨み、よく煮込まれた牛肉の和諧……まるでカレーのユートピアだ。」慾るようにスプーンを進めているうちに、あっという間に完食してしまいました。

 

■自己主張控えめ、しかし無駄なく練り込まれた豊かな食材の旨み

カレーといえばスパイシーな辛さが特徴ですが、このビーフカレーには「うわっ辛い!」といった感想はありません。

自己主張は控えめながらも、にんにくや胡椒等の薬味・香辛料は、カレーの旨みを引き出すためにしっかりと用いられていて、後から感じるとても上品な辛さ。

そして何よりも特色として指摘されるのは、カレールーの豊かな旨み。

パッケージを裏返して見てみるならば、「しょうゆ、おろししょうが、食塩、トマトペースト、ウスターソース、マンゴーチャツネ……」と、こんなにも様々な原料がルーの旨みを演出していることがわかります。

さすが伝統の料亭、レトルトカレーと言えど妥協を許さない味の作り込み方です。

 

【評価】「柿安ブランド」を代表するレトルトカレーとして間違いのない出来栄え

味    :★★★★★
辛さ   :★★★☆☆
間違いなさ:★★★★★

ここまでレビューしてきたものの、何一つケチの付け所のない素晴らしい味わいでございました。

しかし、前回のレビューに引き続き、筆者は間違いのないカレーばかりを引き当てているので、そろそろネタ系のカレーと引き当てても良いのではないかと思っているくらいです。(※ 当サイトでレビュー対象になるレトルトカレーは、書き手ごとにランダムに割り当てられています)

ともあれ、美味しいカレーを家庭で食べたい、そんなとき、この柿安のビーフカレーは当サイトが自信をもってオススメすることができる、レベルの高い逸品です。ぜひ一度味わってみてくださいね!

 

【参考】

柿安本店

 

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